山陰の住まいと暮らし メッケ

Column

Column.05
快適に暮らす方法

与える心の変化

今回mekke vol.10で掲載した「親子でクッキング」
取材させていただいた「てて」の藤本先生に子育てと料理について伺ったことを少し紹介しますね。

「子供と料理をすることで与える心の変化」

料理には子供の心を豊かにする楽しさがいっぱい。 食材の色を見て「わー!」、手で触って「ぎゃー!」、匂いを嗅いで「うえー!」、味見をして「おいしい!」って笑顔になって・・・・ 「なんでー??」っていう疑問や「つぎは、つぎはー?」ってワクワクする好奇心、そして「できたー!!」っていう喜びと達成感。料理をすることが子供の五感に大きく刺激を与え、脳や心の発達にとても良い影響を与えるそうです。ただ食べるだけの食事を、自分で作ることによって、より美味しく感じたり、食事に対する関心が生まれたり、集中してご飯に向かえるように。そしてなにより、親子のコミュニケーションの場になって親子の心の安定にも。お母さんが料理する姿を見て、一緒に作った幼少期の記憶が将来の食事にも大きく影響を与えるそうなんです。

たしかにそうなんですよね。
今回の撮影には、藤本さんのお子さんも一緒に参加してくれて、料理を作ってくれたんです。その光景は、もうほんわか。そのほのぼのした暖かい光景に、なんだかうるっと。

そういえば、僕にも母親と一緒に、オムライスを作った記憶が鮮明にあるんです。

母親が刻んだ玉ねぎに、「目が痛い」って文句を言った記憶。
溶いた卵をフライパンに落として、油が飛び跳ねてきては「熱い!」「熱い!」って文句を言った記憶。
文句ばっかり言っているからほぼオムライスを作ったのは母親。
でも最後の仕上げはいつもやらせてくれたんですよね。そう。ケチャップで文字を入れる係。

ちょうどダイニングテーブルでこの記事を書きながら、キッチンで晩御飯をつくる母親の姿を見ている今。
少しでも手伝ったら母親は喜ぶんだろうなと思いながら、当たり前に出てくるおかずを口に入れる。
感謝はしているんです。心の中で。ほんとは「ありがとう」の一言が言えたらいいですよね。
どうやって伝えて良いかわからないから「うん、まあまあおいしいね」って言葉しか口に出せない自分が歯がゆくて歯がゆくて。
でも僕自身は、誰かのために料理をつくるのになんも抵抗もなく、なんなら「おいしい!」って言わせたろってわくわくして作るんです。
これは母親と料理をしていたおかげなんだとしみじみ感謝をしながら、同時にこんなに歳をとったか、と切ない気持ちになっています。

KOJI IKEDA
1988年生まれ。鳥取県の小さな村生まれ。30歳を目前に、周囲が結婚や家を 建てていく姿に、憧れを抱く夢見がちな拗らせ男子。趣味は、サッカーや野外ライブやキャンプ。だから思いっきりのアウトドアに思われがちだが、意外にインドア。冬はめっきりこたつ。こたつからなかなか出れない。ごろごろするのが一番の趣味だったりするのかも。朝なんか来なければいいのに、と暗い一面を持つ。